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★シューズのフィッティング
シューズの履き方紹介
今回は、足首の痛みの相談を受けたランナーさんのお話です。
趣味でランニングをしているが、シューズやトレーニングの知識が無く、ほぼネットの情報などを頼りに練習しているようです。
足の痛みを起こすランナーで注目したいのは、勿論シューズのフィッティングです。
1回目のメンテナンスが終わった段階で、シューズを持ってくるように頼みました。
今回のキーとなる話は後ほどに回し、その日の流れを紹介します。
まずは足のサイズを計測して、シューレースを編みます。
オーバーラップで編み終わったら、ヒールカップに踵を合わせて、
アッパーを密着させて締めていきます。
最近は布地以外のシューズが増えていますが、私はどうもビニール系の素材が好きではありません。
(この話はまた別の機会に・・・)
フィッティングが終わってからサイズをチェックすると、つま先に余裕がありました。
これではしっかりフィットさせても、
などが起こると考えられ、結果として足首の負担となっていると思います。
そのため、サイズの調整やフィット性の見直しをすることも、足首の痛みを防ぐためには重要となります。
ここからが本題です。
このランナーさんが持ってきたシューズが何か分かりますか?
「NIKE ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」
レースシューズにおいて圧倒的シェアを誇る、NIKEの厚底シューズです。
最近では、市民ランナーでも当たり前のように見かけるようになった印象です。
ここで注目したいのは、ヴェイパーフライの性能や目的です。
大まかに挙げると、このような特徴があります。
今回のランナーさんは、フルマラソンが初めて、目標はサブ4とのことです。
つまり、このシューズがターゲットとしているペースとは大きくかけ離れています。
さらに問題なのは、普段の練習からこの1足のみで走っていることです。
レースペースより遅い練習で使うと、様々な問題が起こると考えられます。
本人としては「走りやすい」との意見でしたが、私から見るとハイリスク・ハイリターンであると思います。
体幹部や骨盤周りを使って走れないと、末端を故障する傾向にあると私は考えています。
ヴェイパーフライに限らず、厚底シューズは骨盤への負担が大きく、そこを上手に使って走ることで推進力を生み出しています。
つまり・・・
膝や足首の故障を誘発している
=体幹部や骨盤周囲を使って走れていない
と言い換えることができます。
特にカーボンプレート内蔵のシューズに関しては推進力が強く、身体へかかる負担も大きくなります。
速く走ることを想定して作られたシューズで、ゆっくり走ると何が起こるか想像がつくと思います。
今回のケースをまとめると、
などの要因が絡み合い、足首の痛みを起こしたと考えられます。
では、このランナーさんがフルマラソンを走るために何が必要なのか?
この日の話は続きがあります・・・
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