活性酸素・抗酸化作用

「スポーツをしている人ほど寿命が短い」

という話を聞いたことはありませんか？

実際に、統計的に証明されていることであり、原因は様々ですが、主な原因は活性酸素だと考えられています。

体内でエネルギーを作る過程で発生する、酸化能力の強い酸素です。

呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部は、通常の状態よりも活性化された活性酸素となります。

活性酸素は体内の代謝過程において様々な成分と反応し、過剰になると細胞障害をもたらします。

〇白血球から生産される活性酸素

• 免疫機能の向上による感染予防

×過剰生産によるデメリット

• 老化
• ガン
• 生活習慣病

つまり・・・

単に活性酸素を除去すれば良いという安易な考え方は禁物です。

活性酸素が体内で常に産生されているにも関わらず、体内の恒常性が維持できるのは、自己防衛機能である抗酸化防御機能が備わっているからです。

※体内の恒常性：ホメオスタシスといい、体内の状態を一定に保とうとする作用

• 活性酸素の産生を抑制
• 生じたダメージの修復・再生を促す

酸化ストレスとは・・・

活性酸素の産生が過剰になり、抗酸化防御機能のバランスが崩れた状態です。

• 外部環境：紫外線・放射線・大気汚染
• 体内摂取物：タバコ・薬剤・酸化された物質
• その他要因：過度な運動・ストレス

抗酸化防御機能を良好に保つことが大切です。

例：バランスの取れた食事・適度な運動習慣・十分な睡眠

メリット・デメリットを問わず、ランナーと活性酸素は切り離せない関係です。

理由は、「紫外線を多く浴びる」「激しい運動」によって活性酸素が多く発生するためです。

そのため、競技力向上を図ろうとするランナーは、自然と活性酸素を多く生み出している可能性があります。

• ​トレーニングによる疲労蓄積

• 都会で走るランナー→大気汚染

マラソンやランニングでは活性酸素が多く発生するため、どう対処するかを考えることは健康を保つ上で重要です。

何も対策を打たなければ活性酸素は増え、抗酸化防御機能は衰える一方です。

それを防ぐためにも、食習慣や日常生活を見直していくことが大切です。

抗酸化機能を高めるには、日々の食事に抗酸化作用のある食品を加えることが大切です。